「リードこまつ」開催趣旨
石川県では豊かな文化の継承・発展および新たな文化の創造に向け、今後の文化振興施策の拠り所として平成27年、「いしかわ文化振興条例」を制定しました。これを受けて、小松市では昭和23年を皮切りに過去48回が開催され平成16年を最後に中断していた「小松市文化祭」を復活するという基本方針を策定し、過去に主催していた小松市文化協会が市との連携のもと、その任にあたることとなりました。
小松市文化協会では平成28年度よりその計画立案に取り組み、名称を「小松文化の祭典リードこまつ」とし、平成29年度から実施しました。
加盟団体の主催による事業については「リードこまつ」の冠をつけて一貫性をもたせ、「リードこまつ単独部門」として共通の広報・宣伝および経費の一部補助を行うこととしました。
一方、文化協会が主催して「リードこまつ総合部門」を設け、加盟団体および市内の文化活動団体に発表できる場を提供し、各団体の活性化と団体相互の連携強化を図るとともに、文化活動に対する市民の関心を高め、本市の活性化に寄与することとしました。
「リード(reed)」とは葦のことです。江戸時代の儒学者、松永尺五は小松を訪れた際に 川原の風景を漢詩に詠んでいます。かつての小松城周辺は葦が生い茂っており、ここか ら芦城の名が生まれ、のちに芦城公園となりました。公園の一角に建てられた小松市公 会堂は文化の殿堂となり、小松の文化活動を支えてきました。そこでリードを小松に縁 のある語としてとりあげます。 |
一方、葦を素材として作られた木管楽器の振動片もまた「リード(reed)」と言います。小 さなリードの振動は楽器本体に伝わって大きく豊かな音色を醸し出します。このことは、一 つ一つの団体の発信を市全体に広げ、多くの市民にそれを伝えるということを表します。 さらには一般的な会話の中で「先導する」という意味で使われている「リード(lead)」と して、文化活動を通して活力のある小松、未来の小松をリードするという意味を合わせても たせます。 |
制作者:横山真紀デザイン室意匠:上部は山と草木(葦リード)を、下部は水と波紋(広がり)をあわわす |