小松市文化協会                

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ごあいさつ

会長ごあいさつ


小松市文化協会の諸活動へのお誘い

                                      会長  北畠能房


 昭和33年(1958)12月に結成されました本会は、茶道・華道・書道といった生活文化、能楽・邦楽・日本舞踊といった伝統芸能、囲碁・将棋といった伝統的娯楽競技、民謡・相撲甚句・詩吟・剣詩舞といった近世芸能や文学・音楽・美術・舞踏といった芸術、これらにかかる24団体から構成されています。本会は、これら構成団体相互の連絡をはかり、相連携して小松市文化協会文化祭を開催するなど小松市民の文化活動の振興に寄与することを目的としています。

 昨年初に発生しました史上稀にみるコロナ禍のため、本会加盟の多くの団体の文化活動も活動自粛を余儀なくされました。かたや、2015年に国際連合で採択されました「持続可能な開発目標」(SDGs)の理念は、「誰一人取り残すことなく、持続可能な社会の実現をめざす」といわれます。この理念をいかして地方創生をめざす「SDGs未来都市」に私どもの小松市も選ばれています。コロナ禍といった大きな変化は今後も生起するかもしれませんし、こうした変化からの回復力がなければ、持続可能な社会の実現は困難になります。生物多様性が、変化に対する生き物の多様な適応過程を経て形成されてきたものであることを想起しますと、この「回復力」(レジリエンス)は変化への多様な適応体験から学び取られるものといえます。

 昨年後半からは、小松市文化協会加盟団体におかれても、三密回避に留意した形での教場再開やITツールを利用した文化活動(Zoomを使用してのオンライン練習会や会議開催やメールを使用しての会誌の編集など)に取り組まれ、昨年11月には小松市文化協会文化祭リード小松2020を、小松市文化担当部局からの支援・助言、会場となった「石川県こまつ芸術劇場うらら」の担当者の支援・助言を得て、出演者と観客各位に三密回避にご協力いただいて無事斎行させていただくことが出来ました。

 コロナ禍のもとでともすれば閉ざされがちな人々の心ですが、文化活動は人の心の動きを死蔵することなく具体的な形で表現し、社会と交流しようとする人間らしい営みであります。また、文化にかかる活動は、地域における人々の歴史的営みとともに形作られてきた個性的営みであり、それゆえ、地域の個性を形作るものであります。

 どうかこの小松市文化協会HPを通じて、多くの方々が文化協会各構成団体の活動内容に理解を深められ、ご関心の団体活動への参加はもとより、老若男女を問わず、元気で楽しい文化活動の輪の広がりにご参加いただけますように切にお願い申し上げます。

                                                                                       (令和3年2月 記)