「リードこまつ」これまでの経緯
石川県経緯では豊かな文化の継承・発展および新たな文化の創造に向け、今後の文化振興施策の拠り所として平成27年、「いしかわ文化振興条例」を制定しました。これを受けて、小松市では昭和23年を皮切りに過去48回が開催され平成16年を最後に中断していた「小松市文化祭」を復活するという基本方針を策定し、過去に主催していた小松市文化協会が市との連携のもと、その任にあたることとなりました。
小松市文化協会では平成28年度よりその計画立案に取り組み、名称を「小松文化の祭典リードこまつ」とし、平成29年度からの実施をめざしました。
加盟団体の主催による事業については「リードこまつ」の冠をつけて一貫性をもたせ、「リードこまつ単独部門」として共通の広報・宣伝および経費の一部補助を行うこととしました。この単独部門は過去3年間にわたって毎年約15事業の申し込みがあり、「リードこまつ」として連携開催の形が市民の間に浸透してきたように思います。
一方、文化協会が主催して「リードこまつ総合部門」を設け、加盟団体および市内の文化活動団体に発表できる場を提供し、各団体の活性化と団体相互の連携強化を図るとともに、文化活動に対する市民の関心を高め、本市の活性化に寄与することとしました。
1年目の「リードこまつ2017総合部門」はまさに手探り状態で実施にこぎつけましたが、集客面で大きな課題を残す結果となりました。また別の事業として市文化創造課(当時の名称)主催による「小松市伝統芸能祭」もやはり集客面での課題を残していました。そこで協議の結果、この両者の合体を図ることで解決策を見出そうということとなり、「リードこまつ2018」は「小松市伝統芸能祭」と合体し、こまつ芸術劇場うららをメイン会場として実施することとしました。
その結果、観客数は大幅に伸び一気に活気が出てまいりました。長浜市との文化・芸術交流もこの事業の中に取り込むことができました。そして第3回は「リードこまつ2019」は第2回に準じた形で実施した結果、さらに盛り上がりを見せました。
そして第4回はコロナ禍により開催が危ぶまれたのですが、準備日程を大幅に変更し、最大の感染防止対策を講じて何とか実施することができました。